バコロドは人口約56万人、フィリピンで4番目に大きな島であるネグロス島の西部に位置し、ネグロス島の中心的な存在の都市です。
マニラから飛行機で約1時間ほどとアクセスもしやすく、2008年の調査で「フィリピンで最も住みやすい都市」に選出されています。
セブ島やマニラのような観光都市ではないため比較的治安も良く、住民もあたたかくフレンドリーな人が多い印象で、別名「微笑みの街(City of Smiles)」とも呼ばれています。
街の雰囲気も過ごしやすく、街中にはショッピングモールやレストランがあったり、郊外に1歩出るとバコロド名産のサトウキビ畑が広がっていたりと、他の都市とはまた違った独特の雰囲気が漂っています。
他にもバコロドの象徴として砂糖が挙げられ、バコロドの代表的な特産品である砂糖の中でも、とくに有機栽培のサトウキビで作ったオーガニックの「マスコバド」が有名ですので、家族や友人へのお土産にも最適です。
著名人である保阪尚希さんをはじめ、多くの人がこの街の雰囲気に魅せられてリピーターになっています。
ネグロス島の中心であるバコロドは、田舎風情が残る港湾都市で、これまで特産である砂糖の輸出港として栄えてきました。
しかし近年では、マニラやセブ島などのようなコールセンター産業も盛んになってきており、都市を通して英語力が高くなってきています。
また、日本でも留学先としての知名度がまだ高くないため、日本人が少ない学校が多く、穴場的な留学地です。
さらに滞在中に行けるリゾート地も多く、バコロドの対岸に位置するギマラス島やパナイ島をはじめ、セブ島にもバコロド空港から40分ほどで行くことが可能です。
市内にはショッピングモールもあるため不自由なく生活することができ、地方都市のため首都マニラのような混沌さはなく、落ち着いて生活したい方にぴったりなエリアです。
バコロドには日本からの直行便がないため、国内線への乗り継ぎが必要です。
バコロドまでは国内線でマニラから約1時間、セブからであれば20~30分程度のフライトで行くことができますが、マニラの空港で乗り継ぎ時間を含めると、日本からは8時間前後かかります。
バコロドの国際空港であるバコロド=シライ国際空港は、ネグロス島最大の空港で、日本がODAを出して協力して作られた空港でもあります。
バコロド=シライ国際空港からバコロド市内までは約17kmで、市内まで向かう交通手段は「ジプニー」「タクシー」「バン」の3つです。
バコロドは、フィリピンの中でももっとも治安の良い街とも言われています。
セブ島やマニラのような大きな都市のように観光地として有名ではないため、観光客を狙った軽犯罪も多くありません。
バコロドに住むフィリピン人でさえも「セブやマニラは怖い」というほど、バコロドは落ち着いて治安のいい街です。
他にもバコロドの治安の良さを表す例として、タクシーなどの運転手の対応の良さが挙げられます。
他の都市でもタクシーの運転手に声はかけられますが、バコロドではドライバー自身行き先がクリアになってから発車してくれたり、お釣りのぼったくりはほとんどなかったりと安心して利用できます。
ナイトクラブやバー、カジノなどの娯楽施設も少ないので落ち着いた雰囲気が漂い、スリやひったくりといった軽犯罪に注意は必要ですが、バコロドでは夜道の女性一人歩きもできるくらいの治安の良さを感じます。
先述の通り、他の都市と比較しても治安の良いバコロドは、フィリピン国内における「国民生活満足度調査」において、何度も1位を獲得しています。
フィリピン自体、2017年の「世界幸福度調査2018」において、第3位にランクインしているので、その中でもバコロドは過ごしやすいということがわかります。
現地の人とのコミュニケーションは語学習得、留学生活においても重要なポイントですので、バコロドは留学先としても人気の高まってくる都市になりそうです。
バコロドは、マニラやセブに比べ物価がかなり安いです。
タクシーの初乗りは40ペソ(80円)、乗り合いタクシーであるジプニーは7ペソ(14円)から利用でき、食事も安いもので5ペソ(10円)から食べることができます。
そのため、他の都市に滞在するよりも生活費を2~3万円/1ヶ月ほど安く抑えることができます。
しかし、大型ショッピングモールや外資系飲食店(スターバックスやマクドナルド、KFC)など、タクシーで15分(100ペソ以内)に主要な施設があります。
大きな総合病院も徒歩圏内にあったり、バスターミナルや港もすぐそばにあったりと、日常生活で困ることはほとんどありません。
バコロドにある観光スポットとして、スペイン統治時代サトウキビ農園の大地主が建てた大邸宅である「ザ・ルーインズ」が特に有名です。
夕焼け時や、夜のライトアップ時には幻想的で美しい写真を撮影することができ、フィリピンの自然と伝統を感じます。
また、ストリートの屋台などでローカル料理を楽しめることが有名で、その安さと美味しさから「食べもの天国」と呼ばれるほどです。
特に有名なのがバコロドチキンで、夕方には通りの屋台ではチキンが炙られ食欲をそそります。
バコロドは、ネグロス島の中心都市であることから様々な場所へアクセスもしやすく、また有名なイベントもあったりと、息抜きもしやすい都市です。
マスカラ・フェスティバル
毎年10月にバコロドで開かれるマスカラ・フェスティバルはフィリピン国内でも有名な祭典で、フィリピン全土からこのイベントのために多くの観光客が集まります。
マス(mass)は多くの、カラ(kara)は顔という意味で、笑顔の仮面を被り、華やかな衣装をまとったバコロドの市民らが、踊りや音楽の演奏などのパフォーマンスを行います。
「微笑みの街(City of Smiles)」の由来でもあるこの祭典によって、普段は素朴な印象の街がエネルギッシュで華やかな表情へと変化します。
マウンテンリゾート・マンブカル
大自然に囲まれたマウンテンリゾート地・マンブカルにもバコロドからジプニーに乗って約1時間程度でアクセスすることができます。
日本のNGOの協力で造られ、7つの滝に全て立ち寄りながら山頂まで登るトレッキングやプール、日本風露天風呂の温泉を楽しむことができます。
バコロドはまだまだ留学先としての知名度が高くなく、観光都市ではないため、日本人が非常に少ないです。
語学学校にいる日本人留学生の数も他の地域と比べると圧倒的に少数ですので、「なるべく日本語を使わない環境に留学したい」という方にとって最適なエリアといえます。
また、日本人留学生が自分のペースで英語学習を進めるのにも向いています。
バコロドにある語学学校は厳しいカリキュラムを組んでいるところが少なく、その分留学生は自分のペースで勉強することができます。
フィリピンの雰囲気を味わったり、留学生同士での交流をしたりしたいという方にもおすすめです。
バコロドは大都市のマニラやセブに比べると田舎ですので、クラブやバーなどのナイトスポットは当然少ないです。
もちろんそれらが治安の良さにもつながっていますが、長期の留学の方や遊びも満喫したい方は物足りなく感じるかもしれません。
街中には観光できる場所は多くありませんが、少し足を伸ばせば観光名所も自然を楽しめるスポットにも行けるので、自然の中のゆったりとした雰囲気の中で集中して語学に取り組みたい人にはオススメのエリアです。
バコロドへは日本からの直行便がなく、マニラなどの空港で国内線への乗り継ぎが必須です。
また「ミンドロ島」「バナイ島」を越えなければいけないため、必然的に交通手段は飛行機のみですので、飛行機での移動に慣れていない方には少し面倒かもしれません。
乗り継ぎ時間を含めると日本からは約8時間半かかるのでアクセスが少ししづらい印象ですが、空港まで到着すれば市内まではタクシーなどが出ています。
バコロドは、1年を通じて20℃後半から30℃前半と一定して暖かい気候です。
雨季は5月~1月まで、5月からはバコロド名物のモンスーンが吹き始め7月~8月は台風が多くなります。
2月~4月の乾季に入るとカラリとした晴天が続き、暑い日になると34℃を超えることもあります。
上記の通り非常に安定した気候ですので、服装は年間を通じて日本の夏服でほぼ問題ありませんが、屋内と屋外では大きな気温差があったり、時期によっては1日のどこかで1~2時間もの間集中的に強い雨が降るスコールがあったりするので、長袖や羽織り、雨具などは持っておくと便利です。
また、暖かい日が多いため、ホテルやショッピングモール内は基本的にエアコンが効いています。
人によって少し寒く感じられるので、スコールない時期にも羽織りなどは重宝します。
主な交通手段は、ジプニー(乗合バス)やトライシクル(バイクにサイドカーをつけた乗り物)、タクシーが挙げられます。
他の都市と比較しても比較的多く見かけるので利用はしやすいです。
日本と比較してしまうとフィリピンのインターネット環境はあまり早くありません。
留学中でもインターネットを利用したい方は以下のような方法がありますので、メリット・デメリットをご紹介します。
・現地のフリーWi-Fi利用
メリット:お手軽でコストなし
デメリット:遅い、セキュリティが不安、ほぼ室内のみ
・現地でWiFiルーター購入
メリット:中長期の滞在者であれば比較的コストを抑えられる
デメリット:現地での手続きが必要、端末購入のため短期だと割高になる場合もある
・出発前に日本でWiFiルーターレンタル
メリット:現地で面倒な手続き必要なし、比較的快適に使える
デメリット:常に持ち歩く必要があるので、場合によっては充電器も必要
・SIMフリースマホに現地購入のSIMを挿入
メリット:日本と同じ状態で利用可能、比較的コストを抑えられる
デメリット:現地で手続きが必要、SIMフリースマホ必須
バコロドは、大都市マニラや人気観光地のセブに比べて物価がかなり安いです。
トライシクル(4人乗りバイク)は30~150ペソ(60~300円)
ジプニー(乗り合いタクシー)は10ペソ(20円)
ほどで利用できます。
他の都市に比べて、生活費を2~3万円/月ほど安く抑えることが可能です。
※1ペソ=約2円計算
バコロドはそれほど大きくない街ですが、大自然の風景を楽しみながらゆったりとした雰囲気で留学できる都市です。
バコロドに住む人々はフレンドリーな人が多いことで有名で、フィリピンの中でも「もっとも治安の良い街」と言われています。
大きな都市のように観光地として発展していないこともあり、観光客を狙った軽犯罪も少ないので安心して勉強に集中できます。
そしてバコロド留学の特徴として、授業が講師とのマンツーマンで進められる学校が多い点も挙げられます。
自分のペースに合わせてカリキュラムを決められるため、効率よく語学学習を進めることができ、現地のフィリピン人講師の英語力も高く、質の高い授業を安く受けられるバコロドは、まさにコスパ抜群の留学先といえます。
そんなバコロドの特徴として、
などが挙げられます。
一方で、
などのデメリットもありますので、しっかりと事前の下調べが必要です。
初めての留学の方や治安が心配な方、のんびりした街でしっかり勉強がしたい方にぴったりな都市です。