セブ島は、一部都市化が進む「セブ本島」と「マクタン島」に分けられ、フィリピンで英語学校が最も多く集中している地域です。
セブ本島は山沿いに位置し、ショッピングモールやレストラン、観光スポットなどが多く集まる中心地で、留学生だけではなく、観光客も多く大変賑わっているエリアです。
他にもITパークと呼ばれる地区には高層ビルが立ち並び、アヤラモールやSMモールなどの大型ショッピングセンターが点在しているため、平日はしっかり勉強をしながら休日には観光やショッピングもしっかり楽しみたい方にぴったりです。
対してマクタン島は、ビーチ沿いに位置するリゾート地で、セブ・マクタン空港もこの島側にあります。
この2つのエリアは、間にオールドブリッジ(Osmeña Bridge)と、ニューブリッジ(Marcelo Fernan Bridge)という2つの橋がかかっており、車で移動することが可能です。
またセブ島は世界有数のリゾート地ということもあり、東京・大阪・名古屋からもセブ行きの直行便が出ているため、日本からのアクセスもしやすいことが魅力です。
セブ島が属するフィリピンは、日本の主要空港から4〜5時間程度、時差も1時間と諸外国と比較して日本からの距離も近い国です。
特にセブ島へは、例えば成田空港から「フィリピン航空」とLCCの「セブパシフィック航空」が毎日1便直行で運行しており、非常にアクセスがしやすくなっています。
※大阪・名古屋発着の直行便はフィリピン航空のみ
この近さも近年フィリピン留学が人気になってきている要因です。
さらに、フィリピンは日本と同じ多くの島からなる島国で、周辺の7,000以上の島が集まってフィリピンを形成しています。
セブ島はその中の島の一つで、セブ島だけではなく、首都マニラがあるルソン島や、世界一美しい島に選ばれたパラワン島など様々な文化や言語が発達する島々が集まっています。
フィリピンの首都はマニラであることは多くの方がご存知かと思いますが、セブ島はそれに次ぐ「フィリピン第二の都市」として知られています。
リゾート地としても知られていますが、リゾート地やセブ国際空港がある「マクタン島」と、一部都市化が進む「セブ本島」に分けられているため、リゾート地と都市部どちらも満喫できるエリアです。
特に中心地は、州庁舎やオフィスが集まるミッドタウンエリア、教会や歴史的建造物などが並ぶダウンタウンエリア、有名大学やインターナショナルスクール、大きなショッピングモールもあるアップタウンエリアに分けられます。
セブ島自体、観光客も多いエリアではありますが、教会を始めとする古い建造物や史跡が多く残り、食文化や生活スタイル、人々の価値観など、歴史が色濃く影響しています。
そのため留学では勉強だけではなく、新しい気付きやきっかけを得て、英語以外の価値を作れること間違いなしです。
フィリピン、特にセブ島の観光客は年々増加傾向にあります。
2013年にフィリピンに訪れた外国人の数が37万人程度であったのに対して、2018年には約63万人もの人々がフィリピンを訪れ、そのうちセブ島への訪問者数は9万人を超えています。
またその中でも語学留学目的でセブ島に訪れている人は、2015年時点で年間3.5万人を超えています。(※フィリピン観光省)
お隣の韓国では年間約10万人ほどの学生がフィリピンにて英語学習に取り組んでいると言われているため、今後より注目の留学先になることは間違いありません。
そのため、初めての留学の方や、まだ海外留学に慣れていない方も、周りの英語力が高いために英語を話すことを躊躇するということがあまりなく、積極的に話しやすい環境です。
セブ島はフィリピン内でも最も語学学校が多く集まっている地域のため、選択肢も豊富です。
また優秀な講師も多く、マンツーマンスタイルの授業スタイルが主流なので効率的に英語力を上げることができます。
マンツーマンはグループ授業と比べ、発言回数が2~5倍増えるため、スピーキングを効率的に伸ばすことができます。マンツーマンの教室は恥ずかしがり屋の日本人にとって、一目を気にすることなく英語を話せる環境です。
先述の通り、セブ島は近年観光客や留学生が多くなってきています。
そのため初めての留学生でも生活がしやすく英語で話がしやすい環境ではありますが、留学生が多い反面、日本人と韓国人、台湾人などアジア人が大半なので、アジア人以外の友人を作る機会は少ないです。
しかし、セブ島はリゾート地としても有名ですので、観光目当てで多くの欧米人がいます。
アジア人以外の友達も作りたいという方は、観光地や外食先のレストラン、バーなどで積極的に欧米人に話しかけてみましょう。
セブ島はリゾート地なので、観光スポットが周辺にも非常に多いです。
もちろん勉強の息抜きなどにたまに観光スポットで羽を伸ばすことも必要ですが、雰囲気に流されてばかりいると遊びすぎてしまう危険もあります。
自分のペース以上に遊んでしまうと、時間がなくなるばかりか、お金の余裕もなくなってしまうので、しっかりと何のために留学しているのかを忘れずにプランを立てましょう。
またセブ島は日系の語学学校が多いため、日系の留学生も多い傾向です。
留学したてだとまだまだ英語が話せないからと、つい日本語でコミュニケーションをとってしまいがちです。
そのため、セブ島で英語環境に身を置きたい方は、マンツーマンなどのスパルタ校や日本人比率の低い語学学校など、英語に触れる時間が多い学校を選ぶようにしましょう。
セブ島の語学学校の多いエリアは、富裕層が暮らすヴィレッジや公的教育機関が多く集まっており、セブ島エリアの中で最も危険性が低いといわれています。
全体的に日中は比較的安全ですが、もちろん夜間はひったくりなどの軽犯罪が増えるので注意が必要です。
一方マクタン島は、国際空港やホテルが点在していることもあり、一見すると治安の良いイメージがありますが、実はセブ島よりも若干治安が悪いです。
リゾートホテルなどのエリアから出ると寂れた雰囲気の路地が多いため、日中でもマクタン島の街を散策することなどは極力控えましょう。
また、夜のマクタン島は電気もない暗い道も多いので、徒歩で1人での外出は控えましょう。
特にマンゴーストリート、カルボンマーケット、コロンストリートは十分用心してください。
世界的にも有数のリゾート地であるセブ島ははっきりとした四季がなく、1年を通じてほぼ夏の気候で過ごすことができる、まさにリゾート地と呼ぶにふさわしい場所です。
年間の平均気温が27~30℃ほどある常夏の南国の気候で、ほぼ1年中夏の服装で過ごせる気候です。
暑い気候ですが、日焼けを防止したい人や、時期によってはスコールがある時期もあるため、長袖を持っておくことをおすすめします。
また、暑い日差しで熱射病や脱水症状にもなりかねないので、水分補給には十分気をつけましょう。
また、セブ島の全体の乾季は大体12月~5月、雨季は6月~11月ですので、留学のベストシーズンは乾季にあたる1月~5月がオススメです。
快晴が続き、海も穏やかな時期なのでリゾート気分でゆったり過ごせる時期です。
はっきりとした四季はありませんが、時期によっては気候が異なるので注意が必要です。
上記の通り非常に暖かい気候ですので、服装は年間を通じて日本の夏服でほぼ問題ありません。
しかし、屋内と屋外では大きな気温差があったり、時期によっては1日のどこかで1~2時間もの間集中的に強い雨が降るスコールがあったりするので、長袖や羽織り、雨具などは持っておくとと便利です。
また、暖かい日が多いため、ホテルやショッピングモール内は基本的にエアコンが効いています。
人によって少し寒く感じられるので、スコールない時期にも羽織りなどは重宝します。
セブ島での主な交通手段は、ジプニー(乗合バス)やトライシクル(バイクにサイドカーをつけた乗り物)、タクシーが挙げられます。
近年セブ島でもレストランやカフェ、ショッピングモール、一部のバスなどに公共のWi-Fiが設置されてきていますが、日本と比較してしまうと回線はあまり早くありません。
セブ島に限らず、留学中でもインターネットを利用したい方は以下のような方法がありますので、メリット・デメリットをご紹介します。
・現地のフリーWi-Fi利用
メリット:お手軽でコストなし
デメリット:遅い、セキュリティが不安、ほぼ室内のみ
・現地でWiFiルーター購入
メリット:中長期の滞在者であれば比較的コストを抑えられる
デメリット:現地での手続きが必要、端末購入のため短期だと割高になる場合もある
・出発前に日本でWiFiルーターレンタル
メリット:現地で面倒な手続き必要なし、比較的快適に使える
デメリット:常に持ち歩く必要があるので、場合によっては充電器も必要
・SIMフリースマホに現地購入のSIMを挿入
メリット:日本と同じ状態で利用可能、比較的コストを抑えられる
デメリット:現地で手続きが必要、SIMフリースマホ必須
※1ペソ=2円計算
セブ中心地は、高級ホテルや住宅街が並ぶアップタウン(Uptown)、庶民的なデパートや露店がひしめき合っているダウンタウン(Downtown)と分けられており、それぞれ異なる特色が見受けられます。
近年では、巨大ショッピングセンターのアヤラを中心とするビジネスエリアをニューアップタウン、東の再開発エリアをニューダウンタウンとも呼びます。
セブ市内には最も多くの語学学校が集まっており、フィリピン留学を代表するエリアになっています。
マクタン島にあるラプラプシティは、セブ国際空港があるエリアです。
東側には、リゾート施設が軒を連ねており、一般的にセブのリゾートとはこのエリアを指します。
セブシティほど栄えてはいませんが、不便なく生活できる程度の施設は整っており、空港から近いこともポイントです。
このエリアでは、リゾート施設が周辺にあることを強みにしている語学学校が多くなっています。
セブシティとラプラプシティの中間に位置するマンダウエシティは、セブ島への玄関口として知られています。
セブやラプラプが観光都市であるのに対し、マンダウエは、工業都市として位置づけられていて、大きな工場も目立ちますが、大型ショッピングモールやレストランなどもあり、生活に不便はありません。
セブシティとラプラプシティ、どちらのエリアへも20分程度でアクセスできる点もポイントです。
タリサイシティは、セブ島の南に位置する町です。セブ市内から、セブサウスロードやコースタルロードという幹線道路を利用し、約30分で行ける距離にあります。このエリアにある語学学校は、繁華街から離れていることを強みにしていることが多く、勉強に集中できる環境を望む方におすすめです。
オスロブはセブ市内から高速バスで約3時間、セブ島最南端の場所に位置する小さな港町です。
世界で唯一、ジンベイザメの餌付けに成功した「奇跡の漁村」と呼ばれるオスロブは、ジンベイザメと一緒に泳ぐツアーが非常に人気で、セブ島観光の代名詞と言っても過言ではありません。
また、セブ市内から日帰りでも楽しめるという立地も魅力的で、勉強の合間の息抜きにもぴったりです。
セブ島南西部にある「カワサン・フォール」はセブ島最大の滝壺を持つ、人気の観光スポットで、迫力満点のアクティビティを体験することができることでも有名です。
年間を通じて世界各国からたくさんの観光客が訪れるほどの人気スポットです。
セブ島南端に浮かぶ小さな島「スミロン島」は、フィリピンで最初に海洋保護区に指定された場所でもあります。
珊瑚や魚影が濃く、透明度も高いためシュノーケリングやダイビングに最適で、砂浜のビーチもあるのでゆっくりくつろぐことも可能です。
島への日帰り観光ツアーもでているほどの人気エリアです。
セブ島からほど近い場所にある離島「ボホール島」は、フィリピンで10番目に大きい島で、総人口は約130万人、面積は長崎県とくらいの大きさの島です。
セブ島よりも美しいとされる海や緑と自然に囲まれたボホール島には「ターシャ」と呼ばれる、霊長類最小のメガネザルの1種が生息しており、「ターシャ」に会える観光スポットも充実しています。
セブシティの一番高い山の頂上にある展望台で、晴れた日には市街地をはじめ、マクタン島やその周辺の小さな島々まで一望できるスポットです。
夜の夜景がとても綺麗で、フィリピン人たちの定番のデートコースとしてだけではなく、インスタ映えスポットとして観光客からの人気が高い場所です。
ただし、場所が不便なところにあるため交通は不便です。
セブからバスで数時間のところにあるダイビングの有名な場所です。
ヨーロッパ人が開拓したリゾートといわれ、西洋料理のお店が多く、コテージがたくさんあるので気分転換にぴったりなスポットです。
周辺の滞在費が安く、のどかな町の風景と青い海に癒されること間違いなしです。
1565年に建てられた、フィリピンで最も古い教会です。
また、セブ島で1番有名な教会で、ミサのある日曜日には現地の人も沢山訪れる場所でもあります。
「幼きイエスキリスト」を意味するサントニーニョ像が最大のみどころで、キリストにまつわる展示品も飾られているので、それを目的に訪れる信者で非常に人が集まります。
サントニーニョ教会の隣にある八角堂の中に飾られている木製の十字架です。
1521年に、冒険家マゼランがフィリピン諸島に到着し建てたといわれており、堂の天井画もとても綺麗で神聖な雰囲気を出しています。
セブの中で一番古い通りと言われてる歴史的な場所「コロンストリート」は、現地の人たちで賑わい、売られているものもローカルプライスなので、より現地を楽しみたい方にはぴったりのスポットです。
しかし、夜のコロンストリートは日中とは雰囲気が一変しますので、細心の注意が必要です。
セブ市内には「アヤラ センター セブ」「SMシティーセブ」「ロビンソンモール (フエンテ)」や「ロビンソンモール ガレリア」などのショッピングモールがあり、安全で綺麗な場所でショッピングを楽しみたい方におすすめです。
庶民的な商品から高級品まで、多くの品揃えがあるので、ウィンドウショッピングでも充分楽しめます。
近年注目度の増してきているフィリピン内でももっとも勢いのあるセブ島。
リゾート地としての知名度も高いですが、語学学校も多いためしっかり勉強もでき、メリハリをつけた生活環境を作ることも可能です。
そのため英語力を付けつつ、観光も楽しみたい方に特におすすめの都市です。
しかし遊びだけにならないようしっかりと勉強と両立できるようなプランを立てましょう。