イロイロは人口40万人ほどの地方都市で、マニラやセブに比べると落ち着いた雰囲気が漂い、どちらかというと田舎といったイメージの都市です。
しかし周りは田園や森だけではなく、大学をはじめとした教育機関が多いため、知的な雰囲気が漂い、のどかな雰囲気の都市で勉強に励みたい人におすすめな都市です。
またイロイロは、まだまだ留学先としての認知度は高くはありませんが、フィリピンでASEANやAPECの会議が開かれた際に、マニラやセブに並んで会議が開かれた都市でもあります。
その影響もあって現在では大きなホテルやモールなども続々と建設しており、現在急成長中の都市です。
さらにイロイロは通称「City of Love(愛の街)」と呼ばれ、2015年にフィリピンで「住みやすい街ランキング1位」を獲得しています。
住民も他の都市と比べ優しく、温かい人が多い印象なので、マニラやセブなどに比べて治安はよいと言われています。
もちろん外出時には充分な注意が必要ですが、他の地域に比べると安心して出歩くことができるのもイロイロの魅力です。
イロイロは、首都マニラのあるルソン島からさらに南、セブ島よりも北西の、フィリピン中部ビサヤ諸島のパナイ島南岸にある都市です。
どちらかといえばセブ島に近いですが、日本から直通で行くことはできません。
イロイロへのアクセスは、マニラまで行ってから国内線で乗り換えて1時間ほどですので、日本からイロイロまではおよそ5時間から6時間ほどかかります。
マニラーイロイロ間は国内線で1日15便ほど運行しているため、タイミングによってはマニラからスムーズに乗り換えて向かうことができます。
イロイロは、首都のマニラや留学人気の高いセブ島と比較して、非常に治安がいいので、海外に慣れていない方や初めての留学の方でも安心して留学できる都市です。
ほかの地域では、治安がいいエリアでも外国人を対象とした犯罪も多いので、充分に注意が必要ですが、イロイロではジプニーやトライシクル、徒歩でもほかの地域に比べて安心して出歩くことができます。
もちろん海外ですので、夜道の一人歩きなどには注意しましょう。
イロイロの物価は、セブやマニラなどと比較しても安いといわれています。
語学学校の学費自体も比較的安く、例として、イロイロ内の主な交通手段であるタクシーの初乗り料金が30ペソと他のエリアよりも10ペソほど安いです。
他にもミネラルウォーターが8〜10ペソ(約16〜20円)ほどと、語学学校の授業料や生活費を合わせてもほかの地域より安く過ごすことが可能です。
イロイロ自体、まだまだ留学先としての知名度が低いことや、語学学校が少ないこともあり、滞在している日本人が他の都市より少なめです。
そのため、語学学校も日本人比率が高くないので、極力日本語を使わない厳しい環境でしっか理勉強したい方にはおすすめの都市です。
また、イロイロは教育都市ということもあり、カジノなどの施設は営業が禁止されているので、遊びの誘惑が少ないです。
カフェやショッピングモール、マッサージなど必要最低限の観光地ですので、日本人比率の低さと合わせてしっかりとした英語環境に身を置くことができます。
上記の通り、イロイロには観光地は多くありませんが、少し足を延ばせばビーチにも行くことができます。
有名なところでは、ボラカイ、ギマラス島などが近場にあり、とくにボラカイはフィリピンだけではなく、世界的にも有名なビーチです。
サンセットビーチや、ホワイトサンドビーチなど多くの見所があるビーチですので、勉強の合間や週末など、息抜きにぴったりです。
イロイロには、フィリピンの中でもトップクラスといわれるフィリピン大学や、フィリピン中央大学など、名門大学が30校以上集まっています。
そのため優秀な人が集まり、語学学校の講師も優秀な人材を確保しやすく、非常に質が高い傾向にあります。
また、大都市では語学学校が集中していることもあり、講師の入れ替わりが多いこともしばしばありますが、イロイロには語学学校自体多くないため、その学校に長く在籍している講師から英語を学ぶことができるという魅力もあります。
「イロイロってどこ?」のトピックでも触れた通り、イロイロには日本からの直行便が運行していません。
そのためセブやマニラと比較してしまうと、行きづらさという点でデメリットに感じてしまいます。
イロイロは教育都市ということもあり、そもそもカジノが禁止されていたり、近場に遊べる場所が無かったりと、息抜きできる場所が少ないですが、田舎ということもあり、語学学校でも「Wi-Fiがつながりにくい」ということもあります。
またマニラなどに比べて、学校の寮や宿泊施設も快適とは言い切れず、急な停電やシャワーの水が出ないなどのトラブルがあります。
もちろん生活する上での衛生面的には問題はありませんが、建物の老朽化が進んでいるところもあります。
セブなどには、リゾート型ホテルやコンドミニアムのような施設も多いですが、イロイロにはそういったしっかり設備が整ったところはまだ少ないので事前に確認しましょう。
セブ島などの語学学校では「スパルタカリキュラム」や「平日の外出禁止」、「テストの点数が悪いと補講」など厳しいルールを設けて、短期でしっかり英語力アップを目指せる語学学校が多くありますが、イロイロにはスパルタカリキュラムなどはあまりありません。
どちらかというと自分で計画や管理をすることに重きを置いているため、しっかりと目標を立てて取り組んでいく必要があります。
セブやマニラは30℃を超える日が多く日差しも強いですが、イロイロの年間平均気温は26〜27℃と、一年間を通して過ごしやすい気候が特徴で、暑さが苦手な人にとっては非常に過ごしやすい気候です。
しかし、一年間で最も暑くなる4月の最高気温は33℃まで上がるので、最低限の準備は必要です。
上記の通り非常に暖かい気候で、セブなどと似たような亜熱帯気候です。
服装は年間を通じて日本の夏服でほぼ問題ありませんが、屋内と屋外では大きな気温差があったり、時期によっては1日のどこかで1~2時間もの間集中的に強い雨が降るスコールがあったりするので、長袖や羽織り、雨具などは持っておくとと便利です。
また、暖かい日が多いため、ホテルやショッピングモール内は基本的にエアコンが効いています。
人によって少し寒く感じられるので、スコールない時期にも羽織りなどは重宝します。
イロイロの主な交通手段は、ジプニー(乗合バス)やトライシクル(バイクにサイドカーをつけた乗り物)、タクシーが挙げられます。
他の都市と比較しても比較的多く見かけるので利用はしやすいです。
日本と比較してしまうとフィリピンのインターネット環境はあまり早くありません。
留学中でもインターネットを利用したい方は以下のような方法がありますので、メリット・デメリットをご紹介します。
・現地のフリーWi-Fi利用
メリット:お手軽でコストなし
デメリット:遅い、セキュリティが不安、ほぼ室内のみ
・現地でWiFiルーター購入
メリット:中長期の滞在者であれば比較的コストを抑えられる
デメリット:現地での手続きが必要、端末購入のため短期だと割高になる場合もある
・出発前に日本でWiFiルーターレンタル
メリット:現地で面倒な手続き必要なし、比較的快適に使える
デメリット:常に持ち歩く必要があるので、場合によっては充電器も必要
・SIMフリースマホに現地購入のSIMを挿入
メリット:日本と同じ状態で利用可能、比較的コストを抑えられる
デメリット:現地で手続きが必要、SIMフリースマホ必須
イロイロの物価は、他の都市より比較的安いです。
※1ペソ=約2円計算
イロイロの特徴として、治安の良さ・過ごしやすい気候・教育都市であることなどが挙げられます。
また、オススメポイントとして、
などが挙げられますが、しかし一方で、
などのデメリットもありますので、しっかりと事前の下調べが必要です。
初めての留学の方や、長期で留学したい方におすすめな都市です。